ネットショップサイトのレイアウトは「カッコよさ」よりも「わかりやすさ」を優先する

サイトレイアウトはお客様にとって「わかりやすい」ものに

「少しでもカッコよく」「印象に残るものにしたい」とついついデザインに凝ってしまい、Flashを多様したり、英語表記にしてみたり・・・
これはNGです。いくらカッコよくても、操作がわかりにくくなるとお客様は買い物をしてくれません。ネットショップのレイアウトは「一般的」が一番です。

「一般的」とは、背景を白としたヘッダー・サイドナビ・メインエリア・フッターに分けたレイアウトです。

ヘッダーには取り扱っている商品がわかるような看板画像を配置します。ショップのコンセプトを表すキャッチフレーズなども表記しましょう。あとは、「○円以上で送料無料」やフリーダイヤルなどの表記があるとより親切です。
看板画像のすぐ下にはナビゲーションを用意しましょう。よくあるパターンは、「ホーム」「店舗紹介」「支払・決済方法」「よくあるご質問」「買い物カゴ」が多いです。「はじめての方はこちら」があるのもいいと思います。

サイドナビには、商品検索 フォーム、商品カテゴリ、動機別のリンクを用意しましょう。商品数が少ないのであればショップ内広告のつもりで商品バナーを用意したり、キャッチコピー付きで商品を並べるのもいいと思います。サイドナビ自体は、左サイドだけでも、両サイドでも構いません。

フッターには、送料や決済方法などショップの基本情報を要約したものを記載しましょう。フッター部分に商品バナーを準備しておくと衝動的に他の商品を見てもらえたりします。回遊性がよくなるのでおススメです。

ナビゲーションは日本語で

「HOME」「INFOMATION」「SHIPPING」「FAQ」「CONTACT US」
という英語表記と
「ホーム」「店舗紹介」「送料」「よくあるご質問」「お問い合わせ」
という日本語表記なら、断然、日本語表記の方がわかりやすいです。確かに、英語表記はカッコいいかもしれませんが、 最優先で考えなければならないのはお客様からの視認性です。場合によっては、気付かれずに通り過ぎてしまう可能性もあります。
海外ブランドなどでどうしても日本語表記が難しい場合は、カタカナを使うなど工夫しましょう。
いくら日本語でも漢字だらけになると、これも逆に見にくくなるので、平仮名、カタカナ、漢字のバランスを考えて表記しましょう。

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未回収リスクなしの後払いで安心

ネットショップに関わらず、ビジネスにおいて売上の回収は最も重要な業務です。特にネットショップはお客様の顔が見えないので、商品代金が回収できるかどうか心配になり、後払いを導入できない人も少なくありません。

そこで、今回はノーリスクで後払いを導入できる決済サービスを紹介します。なお、大手ネットショップになると自社でシステム化しているため、あくまで中小ネットショップを対象に話を進めます。
現在、未回収リスクなしの後払いサービス会社は、以下の2社です。


NP後払い(運営会社:株式会社ネットプロテクションズ)
中小ネットショップでも導入しやすい後払いサービスの代表格。ポイントサービスを採用するなど、顧客サービスに力を入れています。モバイルが対象外という点が残念(未回収リスクが高いらしい)。


後払い.com(運営会社:株式会社キャッチボール)
後発ながら、モバイルでも利用できるところが素晴らしい。ただ、メール便が対象外なため小物を扱うネットショップからすると残念。

それぞれ、メリット・デメリットがあるので、自分のネットショップで利用しやすい方を主軸に活用するのがベストです。請求書の発行手数料(200円)や決済手数料(プランにより変動するが数%程度)とバカにならない手数料がかかりますが、初期費用や月額利用料無料のプランもあるので、導入しておいて損はないと思います。

ちなみに、私のネットショップでは、50%以上の方が後払いを利用してお買い上げいただいています。商品発送前に簡単な審査があり、ごく稀に後払いNGの方がいて対応の必要がありますが、未回収の対応とは比べものにならないでしょう。

お客様にとって商品が届いた後に支払える後払いは、購入を検討する上でとても重要な判断材料になるので、ご存知無かった方はまず資料請求してみてはいかがかと。

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クレーム対応で大切なこと:その3「適時性」

クレーム対応で大切なことの最後のお話し「適時性」についてです。
まずは問題です。考えてみて下さい。

[問題]怒りでかなり興奮しているお客様に折り返しお詫びの電話することになりました。次のセリフを適切に並び替えて下さい。

A:今、お時間をいただいても大丈夫でしょうか?
B:私、○○の××と申します。
C:この度は、せっかく当店でお買い上げいただいたのに申し訳ございませんでした。
D:●●様でしょうか?

ちょっと悩みますよね?答えは、
B→D→A→C
です。D→B→A→Cと答えてしまった方が結構多かったのではないでしょうか?
先に相手の都合を伺ってから本題に入っていくのでA→Cの流れは理解しやすいですよね。問題はBとDです。D→Bという順番でも違和感ないように感じますよね。
では、一人暮らしの女性に電話をすると想像してみてください。その女性の立場から考えてみると、誰からかわからない電話で自分の名前だけを確かめられて、容易に「はい」と答えられるでしょうか?普通なら警戒してしまいます。ましてや電話口が男性なら尚更です。
先に自分が名乗るか、先に相手を確認するかでは大きく相手に与える印象が変わることがわかります。

クレーム対応では、通常の接客時よりも細心の注意を配る必要があります。 お客様の希望に添えない旨の返事を差し上げるときも(仮にお客様の希望が無理難題であっても)、決して言い訳をしたり、反論をしたりしてはいけません。お客様の話をきちんと伺い、お客様の感情を理解し、共感を示す必要があります。そして、迅速で公正な対応が求められるのです。先ほどの問題のように電話をかけたときには自分が先に名乗るということを、ささいなことと決めつけてしまってはいけません。大切なのはお客様がどう感じられるかです。それが適時性です。クレーム対応では、いかに冷静にその判断ができるかということがとても重要になってくるのです。

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定価販売の商品でお得感を出すには

オリジナル商品や値下げOKの商品以外、他社の商品を扱う際は「定価販売の原則」がネックになってきます。他のネットショップと差別化したくても、できにくい。特に、商品画像やキャッチコピーなどもメーカーの素材を利用してするならなおさらです。

その商品を扱っているネットショップが限られていれば問題ないかもしれませんが、誰でも販売できる商品なら、なにかしらオリジナリティ溢れる商品ページにするのが理想的。ところが、そんな理想を追求しようとしても、扱う商品点数により、1品1品に時間を割けないのが現実。

ドロップシッピングが一世風靡したのも、商品ページの素材が用意されていて、商品ページ制作に時間がかからないことが大きな要因だったと思います。でも、どのネットショップも同じ素材だと、お客様はどこで買ったら良いのか悩みます。かといって、差別化しようと単純に値下げすると、安売り競争につながりメーカーもネットショップも楽しくないし、勝手に値下げするとメーカーに悪い印象を与えてしまい、今後の取り引きにも悪影響があるかもしれません。

と、いうことで、定価販売の原則を守りつつ、商品ページにオリジナリティを出すのはあくまで主力商品に限り、その他の商品はネットショップ全体として差別化を図ってみてはいかがでしょうか。

≪メーカーに頼らないネットショップの差別化≫

・送料無料にする(○○円以上が主流)

・ポイントを付与する(家電量販店で多い)

・付加価値を付ける(おまけなど)

・他の商品と組み合わせてセット割引(魅力あるセットだとお得感UP)

他にも、ネットショップ自体に特色を持たせたり、専門化してターゲットを絞るなどいろんな手法がありますが、それは改めて。

ネットショップは手間をかければ際限なく良いお店になりますが、手間と効率のバランス(・・・消費者金融のCMみたいw)を常に考えて戦略を練る必要があると思います。

どんな商品でも、努力次第で差別化できますので、自分のネットショップで何ができるか、常に考え続けることが重要です。

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クレーム対応で大切なこと:その2「言い方」

クレーム対応で大切なこと。今回は「言い方」(=表現)のお話です。
これは、クレーム対応に限った話ではありません。お客様と接するときに常に気を付けておきたい内容です。

例えば、お客様との電話中。一瞬話を聞き逃してしまった場合、あなたならどう言いますか?

通常の対応であれば、「恐れ入ります。もう一度お願いできますか?」 でいいかもしれません。でも、相手がイライラして興奮している場合だったらどうでしょう?「なんだ?聞いてなかったのか?」と余計に怒らせてしまう可能性もあります。もし、すでに相手がイライラ状態にあるのであれば、「聞き間違いのないようにメモを取らせていただきたいので、もう一度お願いできますか?」などの言い方が適切だといえます。

つまり、同じことを伝える場合であっても言い方ひとつで相手の反応が変わるということです。
特にクレーム対応の場合は、この言い方を間違えることで収拾がつかなくなってしまうことがあるので注意が必要です。

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配送料金を安くするには

ネットショップには、配送会社さんの協力が欠かせません。商品をお客様の手元に届けるため、配送会社さんはなくてはならない・・・親友みたいなものです。ただ、どんなに大事な存在でも、そのコストはバカにできません。かといって安さを追求しすぎても良好な関係は築けません。

商品を大切に扱って欲しい。
お客様の希望する日時に確実に届けて欲しい。

そして、なるべく安くして欲しい。

そんな思いを実現するためには、配送会社さんと上手に付き合っていく必要があります。つまり、頭ごなしに安くしろ!と言うのではなく、配送会社の担当者が上司に稟議を通しやすい交渉を重ねていくことが重要です。

配送会社さんによって社内体制は異なりますが、通常は会社やエリアで担当者が決まっています。ネットショップを始めて出荷数が増えてくると、次第に集荷に来てくれる担当者と仲良くなります。
※出荷を外注されている場合は、その外注先との交渉になります。配送会社を外注会社に置き換えて読み進めてください。

ある程度まとまって出荷する機会が増えてくれば、いよいよ交渉開始です。 出荷先や数量の実績データを元に、仲良くなった配送会社の担当者に「数が多くなってきたから、料金の見直しってできないですか?」とさりげなく交渉を持ちかけましょう。実績を伴った交渉であれば、無碍に断ってくることはまずないでしょう。
※もし交渉を無視された場合は、他の配送会社に見積もりを取ってみると良いでしょう。そして、その見積もりを担当者の目につく場所に置いておきましょう(笑)

≪よくある交渉内容≫

・全体的に安くしてもらう

・頻繁に発送している地域だけを安くしてもらう

・主に発送しているサイズ・重さだけを安くしてもらう

あくまで交渉なので、すぐ結果を出そうとしないことも大事です。

≪交渉の注意点≫
・担当者の立場を考慮して無理難題を押し通すのは×
・1度や2度の交渉で諦めないこと
・普段から担当者とコミュニケーションを取っておくこと

少人数で運営できるネットショップは、外注の方々の協力があって初めて成り立っていることを念頭に、それでも弱腰にならず、粘り強く交渉を重ねることで経費削減を目指しましょう。

配送料金のコストダウンに成功したら、その分送料を安くしたり、送料無料を採用するなど、お客様に還元することで、より良いネットショップに発展すると思います。

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クレーム対応で大切なこと:その1「スピード」

クレーム対応で大切なことは3つです。
・スピード
・言い方
・適時性

今日は、「スピード」についてのお話し。

以下の表現をした場合、どれくらいの時間を想像しますか?
A:折り返し
B:早急に
C:近日中に

私は、A:1時間、B:即、取りかかり始める、C:2~3日を想像します。
同じでしたか?おそらく違ったと思います。(どうやら、私はせっかちの部類に入るようです。)

この質問に答えはありません。ただ、気をつけなければならないのは、同じ表現であっても、感じ方は異なるということです。
では、感じ方が異なるとどういうことになるでしょうか?

例えば、
折り返しを1時間と考えるM子さんと、折り返しを3時間くらいと考えるN男さんがいたとします。N男さんがM子さんに「折り返し電話する」と伝えてから、2時間後に電話をすると・・・

N男さんは早めに電話できたと考えますが、M子さんからすると1時間もオーバーしています。

2時間後に電話がかかってくるまで、M子さんはどんな気分だったでしょう。きっと、まだかまだかとイライラしていたでしょう。つまり、時間の経過はお客様の不安を大きくしてしまいます。

クレームの対応が遅れれば遅れるほど、お客様の怒りは大きくなってしまいます。ですから、スピード対応はとても大切です。合わせて、時間の感じ方は人それぞれなので、せっかく自分では早く対応できたと思っても、お客様にとっては遅いという評価になってしまう場合もあります。なので、対応にかかりそうな時間は「確認して、明日の午前中に改めてご連絡させていただいてもよろしいでしょうか」といったふうに出来る限り具体的に伝えるなどの配慮も必要だといえます。

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お客様からの苦情は宝物だと考える

ジョン・グッドマンの第一法則をご存知ですか?苦情処理と再購入率の相関関係を計量化した法則です。

ジョングッドマンの第一法則

商品を購入したお客様から苦情が出てしまった場合でも、きちんと対応をしてお客様に満足していただければ、そのお客様の再購入率は82%です。
苦情を言わないお客様よりも再購入率が高くなります。

お客様の声には真実があります。お客様からの苦情は、ショップや会社の足りない部分を教えてくれる事が多く、社員からでは聞くことができなかった改善点やビジネスのヒントがあるのです。苦情を言わないお客様よりもずっとショップに利益をもたらしてくれると考えることができます。

「苦情ゼロ」は理想ですし目指すべきところですが、もし苦情が申し立てられてしまった場合は、そのピンチをチャンスに変えることができるということです。

その為にも、苦情がきても慌てずに落ち着いて誠実に対応する。どんな声でも真撃に対応する姿勢が「お客様の不満」を「納得」に変えることにつながります。ここで不適切な対応をしてしまうことは、ショップや会社のブランドをどれだけ傷つけるかということを理解する必要があります。

お客様からの苦情は宝物です。
もっとも恐れなければならないのは、苦情を言わずに去ってしまうお客様です。

まずは、苦情処理やクレーム処理など「処理」と言わず、前向きに対応にあたることが、ショップや会社の成長につながるんだという意識を持つことが大切です。

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